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新型コロナウイルスの感染者数が、うなぎ上りになっています。
6月に緊急事態宣言が解除されたとき、たいしたことないと主張する人たちは「外国よりも感染者数が少ないからいいんだ!」と大合唱して、政府の方針を擁護していました。
でも、考えてみると、この主張は変なんです。なぜか?
それは、定期的に住民のPCR検査をしたり、どこでも・いつでも・誰でもPCR検査ができたりする国は、そもそも検査の母数が大きいのですから、無症状感染者も把握できて、感染者数が多くなるのは当たり前だからです。
もし、日本の感染者数が少ないのを誇れるとしたら、諸外国と同じくらいの検査数があって、それでも少ない、という場合だけのはずです。
実際には、ほとんどの場合、いまだに症状が出てからようやく検査してもらえるという現状のままで、検査総数はかなり少ないと予想されます。
なのに、政府も、たいしたことない派の人たちも、検査数がいまだに開示されない現状はスルー。
「誰でも検査できるようにする!」という政府の約束が再三反故にされてもスルー。
ずるいですね。
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しかし、オリンピックの関係者だけは毎日検査できているようです。ただ、最初からとことんやる気がなかったらしいバブル方式崩壊のせいで、関係者の間でも感染がみられる訳ですが・・・。
いくら政府が国民に約束してもできなかったことが、オリンピックの関係者に対してはできる、という現実・・・菅首相はたしかに、1月の会見で、3月には誰でもいつでも検査できる体制をつくると明言していたにもかかわらず・・・。
〈いつまでたっても検査体制の早期構築という約束は反故にされるから、国民のいのちを守る気はないんだな〉、〈無症状の人を補足して自宅待機してもらい、経済を回す気もないんだな〉と、心底がっかりする一方で、〈やろうと思えばできんじゃん!〉と悔しくもありました。
そう思っていたら、哲学系Youtuberのじゅんちゃんも同じような発信をされていて、うれしくなったので紹介します。
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それにしても、オリンピックが盛り上がれば、開催までのごたごたは誰もが忘れるだろう、という政治利用がされていて、日本人選手、世界中から集まった選手がとてもかわいそうです。
骨のある本がたくさん出ている大手出版社の社長さんでも、同じような考え方の人もいるようです。
※朝日新聞の記事
https://www.asahi.com/articles/ASP7X6F5FP7XULFA022.html
でも、おかしいと思うんです。
選手個人が、これまで一生懸命がんばって与えてくれる感動は、国民のいのちが危険にさらされている状況(たくさんの人が懸念していました)をなくしてはくれませんし、ましてや、多様性の尊重に反するような数々の不祥事を忘れさせるためのものでもないのですから。
だから、選手の与えてくれた感動とは別に、私たちは、五輪開催前の様々な問題を、忘れるべきではないと思うのです。忘れたら、また同じことが起こってしまうと思うんです。
この点で、せやろがいおじさんのお話は、とても面白くて示唆的です。
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最後にお願いです。
変異株を含めた新型コロナウイルスの感染が爆発的に拡大しています。
みなさま、どうか、ご自愛のうえお過ごしください。
それでも、罹ってしまった場合に備え、あらゆる手立てを整えておいてください。
(そして、学期末とそれ以外の仕事で忙しく、更新が滞っていたこと、お許しください)
誰もが、元気なまま、コロナ感染の第5波を乗り切れるよう祈りつつ・・・。