◆記事を読み返すうち、ひとつの疑問がわいてきた 緊急事態条項案に賛成する人が過半数。そんな記事に目が留まったのが、このブログに「法の問題」のカテゴリーをつくるきっかけだった。勉強してみて、いろいろ大事なことがわかってき…
月: 2020年5月
【法の問題7】「緊急事態条項」について考える⑦ 緊急時でも権力の抑止が最大限に図られる、ドイツ、アメリカ、フランス
【法の問題7】「緊急事態条項」について考える⑦ 緊急時でも権力の抑止が最大限に図られる、ドイツ、アメリカ、フランス ◆海外の場合はどうなっているの? それでも〈可能な限り権力の恣意的な運用を制限した上で、災害や紛争などに…
【法の問題6】「緊急事態条項」について考える⑥ 権力者の恣意的な運用を許しかねない改憲案
◆最悪の事態になってからでは遅い!? 緊急事態条項の発動により実現された独裁の下、緊急事態なのだからと国会が停止され、政府により人権どころかいのちも奪われかねない法律がどんどんと制定され、運用されていくという、恐るべき事…
【法の問題5】「緊急事態条項」について考える⑤ 非常事態下のナチスドイツで起こった虐殺(2) そんな法律さえなければ・・・
◆フォン・ガーレン大司教の説教 そしてやっぱり、T4作戦はおかしいと思う人たちはたくさんいた。番組によると、家族が殺害されたという信者の声を聴き、公然とナチスを非難した聖職者がいた。カトリックのフォン・ガーレン大司教だ。…
【法の問題4】「緊急事態条項」について考える④ 非常事態下のナチスドイツで起こった虐殺(1) 障害者は生きるに値しない!?
◆知らなかった、障害者の虐殺 2016年1月30日。「ETV特集 それはホロコーストのリハーサルだった」というEテレのドキュメンタリー番組が流れるテレビ画面に、目が釘付けになった。ナチス独裁下のドイツで、ユダヤ人の大虐殺…
【法の問題3】「緊急事態条項」について考える③ 緊急事態条項の適用が生んだヒトラーの「全権委任法」
◆ヒトラーの野望を実現する「全権委任法」 ヒトラーが次に目指したのは、大統領緊急令といったような生ぬるい処置ではない、市民からの完全なる人権のはく奪、つまり、ワイマール憲法の実質的な停止だった。なぜなら、優秀なドイツ民族…
【法の問題2】「緊急事態条項」について考える② 独裁実現の手段となりうる非常時大権
◆パルパティーンの野望から導かれる教訓 パルパティーンには、自らの独裁を実現し、銀河系をシスの支配下におくという野望があった。それを実現するため、最高議長である自分に非常時大権が与えられるよう、巧妙に動乱を仕組んだ。こう…
【法の問題1】「緊急事態条項」について考える① 映画『スターウォーズ』で描かれている非常時大権
◆共同通信の世論調査 数日前のこと。あるネットニュースが目に留まった。 「共同通信社は28日、憲法記念日の5月3日を前に郵送方式で実施した憲法に関する世論調査の結果をまとめた。大規模災害時に内閣の権限を強め、個人の権利…